今回は『ディズニーリゾートの経済学』を購入したので、読みたいと思います。
少し昔に発売された本ですが、ディズニーマニアにはおすすめの本ですよ!
どんな本なの?
書いた人:粟田房穂 (元朝日新聞記者)
ざっくり内容:ディズニーリゾートを経済学で解明
この本は、2001年に東洋経済新報社より出版されました。ざっくり内容:ディズニーリゾートを経済学で解明
朝日新聞社出身であり、論説委員や大学教授なども務めたことがある、経済のスペシャリスト粟田房穂によって書かれました。
東京ディズニーリゾートを経済の視点で分析した本です。ディズニーランドの経済学の続編となっています。この本です。
オリエンタルランドの加賀見社長(当時)のインタビューや経済学の論点を通して、東京ディズニーリゾートを分析しているため、非常に興味深い内容に仕上がっています。
隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを好きな人にとっては、気になる本ですね!
どこで買ったの?
ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。
数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、300円で買うことができました!!
Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。
手に入れやすい今のうちにゲットしましょう!早いうちがオススメです!
本の構成は?
大きく分けて、下記のような6項目から構成されており、213ページあります。
- 文章が中心ですが、図や表がたまにあります。
- ミッキーマウスの「テーマリゾート宣言」
- 「東京ディズニーリゾート」への船出
- 「ディズニーテーマリゾート」の事業展開
- なぜ、いま、「テーマリゾート」なのか
- 「経験経済」の時代 − 超消費社会がやってきた
- 虚ろな心と”おさらば”しないと
経済学を多く語っているので、数値のデータが豊富だと思います。
知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。
ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。
ぼくもお世話になっています!!
在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。
前作の東京ディズニーランドの経済学もオススメです。本書と内容が違います!
他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!
数値などのデータをもって、経済の視点で分析していたところも非常に興味深いです。
一読する価値はあると思うので、ぜひチェックしましょう!
新版も発売されたみたいです!
気になった内容は?
海があったところに海をつくる
本書で、著者はオリエンタルランドの加賀見社長(当時)にインタビューしています。その中で、印象に残ったことがありました。
「国土が海に囲まれている日本人は、海に親近感を抱き、心に安らぎを与える存在だ。この舞浜エリアはもともと海であり、原点に戻るという思いも込めた」と加賀見俊夫オリエンタルランド社長は筆者とのインタビューで語った。そして、海をテーマにしたことについて、「日本人は海が好きですよ。内陸部に住む外国の人ならともかく、海を見ないで一生を終える日本人はいない」と、日本人にピッタリなテーマパークだと胸を張った。(p,18)
海があったところを1回埋め立てて、海(シー)をつくるなんて矛盾してるとも思われますが、そんな思いがあったのですね!確かに、海見ますもんね!
ディズニーシーをつくったゼネコンとは
東京ディズニーシーの建設に携わったゼネコンの記述がありました。これもインタビューからでしょうか??
「シー」の建設にあたったのは、大手ゼネコン4社である。「ランド」の時は、三井建設、鹿島建設、清水建設、大成建設が4つの区域に分かれて担当した。それが「シー」では、経営不振の三井建設にかわって竹中工務店が加わった。「ランド」では、駐車場などの周辺は三井、ワールドバザールが鹿島、アドベンチャーランドが清水、ファンタジーランドが大成だった。「シー」では、駐車場が竹中、ホテルが鹿島、メディテレーニアンハーバーとアメリカンウォーターフロントが清水、ロストワールドが大成である。(p,40)
なるほど!4社で建設したんですね!それにしても素晴らしい技術です・・・
ちなみに、『ロストワールド』は『ロストリバーデルタ』の間違いですね。
映画スタジオ挫折の理由!?
ご存知の方も多いと思うが、東京ディズニーシーができる前は、映画のテーマパークが検討されていました。
アメリカにある「ディズニー・MGMスタジオ(現:ディズニー・ハリウッド・スタジオ)」の日本版を持ってこようと考えていました。
結果、挫折したのですが、こんな背景があったみたいです。
オーランドには、MGMのライバルである「ユニバーサル・スタジオ」という同じようなテーマパークがある。そっちの方が日本人に親しみのある映画が中心のアトラクションが多い。ユニバーサル・スタジオのほうがアメリカ人にも好評で、MGMより多い来場者を確保していることがわかった。(p,52)
そんな理由があったんですね。確かに、ユニバーサル・スタジオには勝てないかもしれませんね。今考えても、いい判断だったと思います。
しかし、その結果こうなったと・・・
その結果、オリエンタルランド社は1000万ドルの違約金を支払う羽目になった。(p,52)
1000万ドルだと・・・10億円越え!?
ちなみに、当時の様子はこの本にも詳しく書かれてますよ!加賀見社長(当時)本人が書いてます!
ちなみに、当時の様子はこの本にも詳しく書かれてますよ!加賀見社長(当時)本人が書いてます!
オリエンタルランドの知画グループとは
違約金を払うほど計画が頓挫する過程で、アメリカ側の提案に対して、日本側の意見を反映させやすくするために、組織を新しく作ったと言います。
「東京ディズニーランドで培った経験のフィードバックを生かして文化の違いを補完すること」(オリエンタルランド社首脳)を目的にして生まれたのが、経営企画本部にある「知画グループ」というユニークな組織だ。(p,53)
『知画』とは、聞きなれない言葉ですね・・・どんな意味なのでしょうか?担当者の方が、紙に書いて説明してくださったと言います。
「知」の意味として「知覚」「知識」「知恵」「知能」「知性」の5つの言葉が描かれている。それと、「企画」の意味が加わったことが業務内容というわけである。数字や経済論理だけでなく、完成や事業勘といった視点から企画を進めようというのが狙いである。(p,53)
ちなみに、メンバーは各部からいろんな分野の方から構成されていたそうです。非常に珍しいグループですね!
オリエンタルランドの組織改革
東京ディズニーシーの計画を実行するにあたって、オリエンタルランドの加賀見社長(当時)は、「過去の成功経験を捨てよう」と成功意識の払拭に躍起したと言います。
中間管理職の意識改革のために組織の”中抜き』を部分的だが実行に移した。その一例が、社内組織のフラット化である。99年7月から本部制を導入して、「課」を「グループ」に編成し直した。副部長、副課長のポストを廃止し、階層数も削減、組織の「機動性」を重視し、第一線のキャストに権限を委譲する。グループは本部長の権限で改廃できる。(p,127)
なるほど。成功意識を払拭しようと、大胆な組織改革を行ったのですね!
その当時の社内のムードは熱っぽく、社内報にはこうあったとか。
「今日は昨日見た夢の顛末を熱っぽく語るためにあるのではなく、明日の夢を正夢にすることに、また新たな野心を燃やすためにある」(p,127)
ぼくのオススメの買い方!
ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。
ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。
ぼくもお世話になっています!!
在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。
まとめ
社長への直接の取材なども通し、東京ディズニーリゾートを経済的な視点で分析している本の紹介でした。前作の東京ディズニーランドの経済学もオススメです。本書と内容が違います!
他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!
数値などのデータをもって、経済の視点で分析していたところも非常に興味深いです。
一読する価値はあると思うので、ぜひチェックしましょう!
スポンサーリンク |
|
スポンサーリンク |
|
これもあなたにおすすめ
0 件のコメント :
コメントを投稿