今回は『図解でわかる! ディズニー 感動のサービス』を購入したので、読んでみます。
ディズニーマニアには必見な本ですよ!
どんな本なの?
書いた人:小松田勝 (元オリエンタルランド食堂部)
ざっくり内容:ディズニーランドの教育について解明
この本は、かつてオリエンタルランドに在籍し、東京ディズニーランド開業時に教育分野で関わったことがある、『小松田勝』氏によって書かれました。ざっくり内容:ディズニーランドの教育について解明
2011年に初版が発売されて、何度も重版がされているロングセラーの本となります。
教育のプロフェッショナルである著者が、ディズニーランドでの経験を通して、お客様を感動させる仕組みや、ホスピタリティについて学ぶことができます。
自身の実際の経験をもとに記されているので、非常に濃密な内容です。イラストや図を用いて説明されているので、分かりやすさもあります。
隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを心から愛する人にとっては、非常に興味深い本です。
どこで買ったの?
ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、300円で買うことができました!!
Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。
手に入らなくなる前にゲットしましょう!早いうちがオススメです!
本の構成は?
下記のような4章から構成されており、253ページあります。
文章が中心ですが、イラストや図での解説も豊富です。
- お客様を感動させるディズニーの哲学
- ディズニーランドのホスピタリティはここが違う!
- 実例で知るディズニーランドのホスピタリティ
- 感動のサービスが生まれる「環境」をつくる
パークでの経験談が多いので、必見の内容ですね!
気になった内容は?
ディズニーは青虫も殺さない!?
若いカストーディアルが、青虫をクツで踏みつぶして捨てようとしたところ、アメリカ人のスタッフは急に気難しい顔になり、キャストの手からといブルーム(ほうき)とダストパン(ちりとり)を取り上げ、生きているまま青虫を丁寧に掃き取り(p,25)
こういったと言います。
「青虫は外注ではない。大切な生き物だ。ウォルトは青虫も命ある生き物として映画に登場させている。僕は若い頃ウォルト・ディズニーと仕事をしていく中で、彼から生き物やモノの大切さを教えられた。ウォルト・ディズニーがいなかったら、僕はここにいないんだ」(p,26)
青虫さえも殺さない意識は大切かもしれないですね。
ちなみに、映画は「バグズ・ライフ」でしょうか?
虫たちが活躍する映画で、オススメですよ!
ちなみに、映画は「バグズ・ライフ」でしょうか?
虫たちが活躍する映画で、オススメですよ!
有名人はVIPでありVIPでない!?
著者が2001年の東京ディズニーシー開業前に、「プレミアム・パーティー」に参加した時の様子が語られていました。
そこには、政治家や芸能人、報道、建設業者関係の方が2万人ほど招待されてたと言います。
ゲート前に多くのゲストが並んでいるところへ、うしろから来たある年配女優が、並んでいる人たちを少々気にしながら、ゲート近くの女性キャストに何か話しかけたのです。そのときのキャストは穏やかでしたが、毅然とした態度と表情で対応していました。その後、その女優は、何かバツが悪そうに列の最後に並びました。(p,53)
ゲストを差別しないディズニーの姿勢が感じられますね。有名人はVIPだけれど、特別扱いはしなかったんです。ちなみに、こんな様子もあったとか。
女優の賀来千香子さんが他のゲスト同様、楽しそうにラインに並んでいました。ラインが進んでいくと、故・後藤田正晴衆議院議員がショーライドを降りてうれしそうに出てきました。
また、小沢一郎衆議院議員と当時の中谷元防衛庁長官も取り巻きを連れ、亀井静香衆議院議員はその日の午前中にテレビ出演したままのスーツ姿で「ヴェネツィアン・ゴンドラ」に乗っていました。さらに、ソフトバンクの孫正義社長は、「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」の近くにあるイスに、一人で腰掛けていました。(p,54)
こういった環境こそ、ディズニーランドが成功した秘訣と、著者はまとめています。
マークトウェイン号にはレールがある!?
ウエスタンランドにある外輪船のアトラクション「マークトウェイン号」に関する秘密もさらっと書かれていました。
これらは普通の船のように、水の上を浮いているわけではありません。普通の船を若い社員などに運転させれば、少なからず事故を起こす危険があります。船の下にガイド用のレールを敷いて、決して転覆したり座礁したりすることがないシステムになっている(p,61)
水の下にレールがあったとは驚きです!確かに、安全第一を考えればそうなりますよね。
さらに、アメリカ河ではこんな努力もしているようです。
大きさも深さもあるように見せるために、水に自然な青緑色をつけています。(中略)しかも、河の中にはメンテナンス担当の潜水作業員が毎日潜り、レールなどの保守点検と整備を行っています。(p,61)
そんな努力があるからこそ、ディズニーランドが維持できているのですね!
カリブの海賊の非常口事件
カリブの海賊の非常口事件が書かれていました。
オープン前、「カリブの海賊」の避難誘導の非常口標識の照度や設置場所、また数などに対する意見の相違で、ディズニーランド側と消防局側との溝が埋まりませんでした。(p,172)
具体的には・・・
「カリブの海賊」の最大の見せ場は、海賊船が碇泊し、そこで砲弾が飛び交う臨場感あふれる場面ですが、消防局の言うとおりに非常口の標識を設置すると、暗闇のシーンを非常口の標識の光が煌々と照らしてしまい、興ざめになってしまうのです。(p,172)ちなみに下記の本は、当時アメリカ側の非常口に対する意見が書いてありました!興味深いので、ぜひチェックです!
「SQC」という専門部署
オリエンタルランドには、「SQC」という、パークの進化に欠かせない部署があるといいます。
整備部の中にSQC(Show Quality Center)という専門部署を設け、ゲストとキャストのより良い環境づくりのために活動を続けています。(p,244)
この部署が行った具体例が書かれていました。
「魅惑のチキルーム」のプレショー・エリアのお尻が温かくなるロック・ウォール(擬似ロック)は、この部署でつくったものです。(中略)日本のスタッフが、冬場の寒い中で待っているゲストのことを考えながら準備した温度調整機能付きのイスで、アメリカのスタッフからも感心されました。(p,244)
なるほど!そのような改善をしていく部署があるのですね!ちなみに、現在SQCはSQSに替わっているそうですよ!
ぼくのオススメの買い方!
ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。
ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。ぼくもお世話になっています!!
在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。
まとめ
東京ディズニーランドのサービスに焦点を当てた、非常に興味深い内容の本でした。著者がパークで実際に働いていた際の経験話も豊富で、実際の裏側を知ることができるところも魅力的です。
彼が書いているこちらの本もオススメですよ!
サービスにおいてお客様を感動させる秘訣や、おもてなしの極意が書かれているので、テーマパークに興味がない方でも参考になること間違いなしです。
詳しい内容を知りたい方は、是非買って読んでくださいな!
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