今回は『東京ディズニーランドをつくった男たち「夢の王国」光と影』を購入したので、読みたいと思います。
少し昔に発売された本ですが、ディズニーマニアにはたまらない本ですよ!
どんな本なの?
書いた人:野口恒 (ジャーナリスト)
ざっくり内容:パーク建設の舞台裏を解明
ざっくり内容:パーク建設の舞台裏を解明
この本は、2006年にぶんか社より出版されました。
著者は、フリージャーナリストの野口恒です。彼は、出版社の勤務を経て、情報・技術・人間をテーマにした本を多く出版しています。経済評論家でもあるそうです。
1991年に『「夢の王国」の光と影−東京ディズニーランドを創った男たち』というハードブックを出版していますが、今回は大幅に加筆修正が施されています。
そんな実力を持った記者が、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの関係者への取材を通して、パークの舞台裏を紐解く内容となっています。
重役への取材が中心なので、かなり貴重な内容だと思います。今じゃ、多分取材不可能な内容も含まれているかもしれません・・・
また、実際の情報をもとに書かれているので、信憑性が高い内容に仕上がっています。珍しい情報も含まれているので、レアな書籍かもしれませんね!
どこで買ったの?
ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。
数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、279円で買うことができました!!
Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。
手に入らなくなる前にゲットしましょう!早いうちがオススメです!
どんな構成なの?
下記のような9章を中心に構成されており、320ページあります。
文章がメインの内容になります。
- 10ヶ月で漁民を説得
- 10年かけて260万坪を埋め立てる
- ディズニー首脳部、心を動かす
- 提携交渉の入り口に立つ
- ディズニー側、大いに怒る
- 千葉県という強い味方
- 時間がない!独断で契約
- 妥協許さぬ「こだわり精神」
- 夢は、ディズニーを超えるパークやリゾートを創りたい
ページ数がかなり多いため、読み応えがあります。
しかし、独自取材も多いと思われるため、非常に濃密な内容です。
気になった内容は?
今回は、後半の気になった内容をピックアップ!!
東京ディズニーランドにはDCCという施設があるといいます。一体何なのでしょうか?
つまり、DCCは図面を管理する施設なのですね!
なぜ、DCCをつくろうと思ったのか、それは米国のディズニーランドで図面が残っていなかったからです。その理由をこう語っています。
なるほど。映画業界では図面を残さないかもしれませんが、図面が残ってた方が圧倒的に便利ですもんね!それだから、こんな苦労もあっんだとか・・・
しかも、表のデザインデータはあるけれど、肝心な技術的なデータがなかったと言います。
このような苦労があって、今があるなんて感慨深いです。その苦労を考えると、今もDCCは存在しそうですね!
東京ディズニーランドを作るのにいくらかかったのでしょうか?
もちろん、答えられる人はいないと思います。なぜなら当時の人も予想がつかないほど大規模なものでしたから・・・
しかし、それには大幅な見込み違いがあったと言います。高橋政知はこう語ります。
工事責任者の長谷川芳郎もこう言っています。
工事が終わってみると・・・
結果として、想定の倍くらいになってしまったんですね。すごい金額です!
パークの地下についてきになる記述もありました。
地下にはあまり力を入れることができなかったのですね。。。海外のパークは、地下にリハーサルルームなどがあるみたいなので、ちょっと期待しちゃいましたが。。。
さらに、高橋もこう語っています。
ワールドバザールに地下は作れなかったんですね。。。ちなみに、地下の存在はこの本で明らかにされてましたよ!
影の部分の出来事として、土地をめぐる不祥事もあったようです。
詳しいこと本書を読んで欲しいが、そんな影の過去もあったようですね。
DCCとは!?
東京ディズニーランドにはDCCという施設があるといいます。一体何なのでしょうか?
東京ディズニーランドが完成したときは、ずべての図面をマイクロフィルムにしてドキュメント・コントロール・センター(DCC)をつくりました。(p,266)
つまり、DCCは図面を管理する施設なのですね!
なぜ、DCCをつくろうと思ったのか、それは米国のディズニーランドで図面が残っていなかったからです。その理由をこう語っています。
ディズニーランドの図面が残っていないのは、ディズニーの映画屋さんらしい発想とつくり方のためだと思います。つまり、ディズニーランドのそれぞれのアトラクションや施設は、映画(スタジオ)の大道具、小道具と同じ発想とつくり方なんです。ですから、仮にモノが出来上がっても監督が気に入らなければ、すぐその場でつくり直せとなります。(p,266)
なるほど。映画業界では図面を残さないかもしれませんが、図面が残ってた方が圧倒的に便利ですもんね!それだから、こんな苦労もあっんだとか・・・
ディズニ側にはほとんど基礎的な資料はありませんでした。彼らからもらいましたのはスキーマデザインといいまして、スケッチに毛の生えた程度のもので、これでは正確なお金の感情はできません。彼らがもっている図面はもちろんこちらからガンガン要求しました。図面にないものはわれわれが現地にいって写真を撮り、調査しました。そこで、われわれの手でそれらのデザイン、写真、資料を参考にして図面をいちいち引き直し、全体システムの正確な設計図やデータを作成したわけです。(p,265)
しかも、表のデザインデータはあるけれど、肝心な技術的なデータがなかったと言います。
ディズニー側からは、表から見えるきれいなデザインはたくさん来るのですが、肝心のエンジニアリング・データはまったくありませんでした。たとえば、電気とか、水道とか、その他いろいろなアトラクション・施設をつくるのに本当に必要な、膨大なエンジニアリング・データをわれわれが自分でつくらねばなりませんでした。(p,265)
このような苦労があって、今があるなんて感慨深いです。その苦労を考えると、今もDCCは存在しそうですね!
東京ディズニーランドの建設費は?
東京ディズニーランドを作るのにいくらかかったのでしょうか?
もちろん、答えられる人はいないと思います。なぜなら当時の人も予想がつかないほど大規模なものでしたから・・・
オリエンタルランド社は1974年12月にディズニー側の首脳部が来日し、彼らと基本合意を交わしたとき、東京ディズニーランドの建設費をおよそ650億円と見込んでいた。(p,258)
しかし、それには大幅な見込み違いがあったと言います。高橋政知はこう語ります。
建設費だけで少なくとも1,000億円以上かかるだろうと思いました。協調融資を受ける際に金融機関にもそう説明してきました。その当時、まあ1,200〜300億円ならなんとかできるだろうと予想していました(p,258)
工事責任者の長谷川芳郎もこう言っています。
私も高橋社長に650億円ではとてもできません。少なくとも1,000億円はかかりますとはっきりいいました(p,263)
工事が終わってみると・・・
総工程機関23ヶ月を経て、1982年12月28日に、東京ディズニーランドは竣工した。直接の工事費は1,280億円、全体の事業経費は1,800億円以上にのぼったのである。(p,287)
結果として、想定の倍くらいになってしまったんですね。すごい金額です!
東京ディズニーランドの地下
パークの地下についてきになる記述もありました。
「ディズニー側の担当者からも、地下設備をつくらないと後で後悔しますよ、と何度もいわれたのですが、地下をつくっていたら、建設費がさらに上昇します。プロジェクト・コストに制約があったから、地下はつくりたくてもつくれませんでした」と長谷川は言う。(p,288)
地下にはあまり力を入れることができなかったのですね。。。海外のパークは、地下にリハーサルルームなどがあるみたいなので、ちょっと期待しちゃいましたが。。。
さらに、高橋もこう語っています。
「いちばん悔しいのはワールド・バザールの地下を掘って設備をつくれなかったことです」(p,288)
ワールドバザールに地下は作れなかったんですね。。。ちなみに、地下の存在はこの本で明らかにされてましたよ!
オリエンタルランドの脱税事件
影の部分の出来事として、土地をめぐる不祥事もあったようです。
開園1周年目の記念日である1984年4月15日、『朝日新聞』は朝刊1面トップに「東京ディズニーランド、5億円の裏金作り」の大見出しで、「オリエンタルランド社が所得5億円をごまかして追徴課税を受けた」という脱税事件の暴露記事を掲載した。(p,297)
詳しいこと本書を読んで欲しいが、そんな影の過去もあったようですね。
前半はこちらをチェック!
富士山麓にディズニーランドができなかった理由とは!?
ぼくのオススメの買い方!
ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。
ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。ぼくもお世話になっています!!
在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。
まとめ
関係者への取材を通して、東京ディズニーランドの舞台裏の情報を第三者の視点から書かれた内容の本でした。記者という立場から書かれているので、客観性があり、非常にまとめられた内容になっていました。
他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!
内容もかなり濃密で、信ぴょう性も高いと思います。
本自体も手に入れやすいので、気になる方は一読をお勧めします!!
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