【ディズニーの本】『東京ディズニーランド 驚異の経営マジック』を読んでみた!<前編>

【ディズニーの本】『東京ディズニーランド 驚異の経営マジック』を読んでみた!<前編>
こんにちは。ぼくです。


今回は『東京ディズニーランド 驚異の経営マジック』を購入したので、読みたいと思います。

少し昔に発売された本ですが、ディズニーマニアにはたまらない本ですよ!

どんな本なの?


東京ディズニーランド驚異の経営マジック

書いた人:小宮和行 (フリージャーナリスト)

ざっくり内容:徹底取材で舞台裏を紐解く 


この本は、1993年に講談社より出版されました。著者は、フリージャーナリストの小宮和行です。

彼は、雑誌「財界」の編集にも携わった経験もあり、世界中で取材活動を行う等一流の記者です。自動車に関する書籍も出版しています。



そんな実力を持った記者が、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの関係者への取材を通して、パークの舞台裏を紐解く内容となっています。

重役への取材が中心なので、かなり貴重な内容だと思います。今じゃ、多分取材不可能な内容も含まれているかもしれません・・・

また、実際の情報をもとに書かれているので、信憑性が高い内容に仕上がっています。珍しい情報も含まれているので、レアな書籍かもしれませんね!

どこで買ったの?


ぼくは、BookoffOnlineで購入しました。

数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、300円で買うことができました!!

Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。

手に入らなくなる前にゲットしましょう!早いうちがオススメです!チェック!


ちなみにこちらは、新刊の四年ほど前に出版された旧版になります。


本の構成は?


東京ディズニーランド驚異の経営マジック

下記のような5章から構成されており、252ページあります。

文章が中心ですが、非常に濃厚な内容です。
  1. 「文化装置産業」のアトラクション戦略
  2. 波乱、事件の連続だった”王国”の生い立ち
  3. 黒字経営のマジック性とファミリー・エンターテイメント
  4. 「心の産業」を支える”元気な仕掛人”たち
  5. ”王国”の明日を取り巻く経営環境

他の本で読んだことの無い珍しい内容が書かれています。正直、社外秘な内容も多く、今だったら出版できないでしょうね。

気になった内容は?

今回は、前半の気になった内容をピックアップ!!

日本のスター・ツアーズ


この本が出版された頃にオープンしたアトラクションが『スター・ツアーズ』だったため、その内容が大変詳細に書かれていました。

スター・ツアーズの施設には一台定員四十名の宇宙観光船スタースピーダーが六台配置されている。1台当たりの重さ8.5トン。それぞれが大掛かりな油圧システムによるフライト・シュミレーター(飛行疑似体験装置)として稼働し、シュミレーター1台に8台のコンピュータで上下左右の動きを制御している。上下角度50度、左右20度。マイナス26度まで急降下角度となり、まったく飛行機と同じ動きをする。(p,20)

2013年にリニューアルされているが、根本は変わらないでしょう。

一台あたりの重さが8.5トンもあったんですね!パークを走っているリゾートクルーザーより、ちょっと軽いくらいですかね?

ちなみに、「スター・ツアーズ」の建物の高さは18メートル。4階建てのビルに相当する高さだ。建築面積はやく3,700平方メートル。使用された鉄材は約800トン。(p,26)

当時としては、かなり大規模な開発だったんですね!

ビッグサンダー・マウンテンの建設



ビッグサンダーマウンテンの建設についても、興味深い内容がありました。

建設従事者は延べで約8万人。使用された鉄の量はやく2,870トン。同じくモルタルの量はやく4,400立方メートル。ペイント量は18リットル缶に換算すると約1,740缶に相当する31,200リットルという膨大な使用量である。(p,36)

想像できませんが、かなり凄そうです!

藤生実太郎と丹沢善利


オリエンタルランドを設立した一人で、専務にもなった人物に「藤生実太郎」がいるという。こんな雰囲気の人だそうです。

高橋政知によれば、「ドス黒い顔つきの男だった」という。(p,46)

そして、藤生の目的はこのようであったとか。

「大三角」に目をつけたのである。その目的は買収して埋め立て、何やら「大遊園地を作りたい」とのことだった。その藤生の方がきとは山梨県甲府市郊外の温泉会社社長の触れ込みである。(p,46,47)

遊園地を作りたいという共通認識は、みんなが持っていたということでしょうか・・・?

そんな時、藤生は知人の丹沢善利に相談話を持ち込んだといいます。彼は、こんな人だったとか。

当時、船橋沖を埋め立てた「船橋ヘルスセンター」を経営する朝日土地興業社長だった。丹沢は千葉財界では大物として入られ、後に疑獄事件として有名な武州鉄道事件に連座した人物。藤生の買収計画に丹沢自身も食指を動かした。(p,47)

ちなみに武州鉄道事件とは、鉄道路線の免許をめぐり不透明な金銭の授受があったみたいだが、その証拠がない事件みたいです。少し怪しげな二人ですね。。。

そんなメンバーの中で、オリエンタルランドが設立されたと言います。

1960年7月11日に株式会社オリエンタルランド社が設立されたのである。資本金5億円。朝日土地興業、京成電鉄、三井不動産が各32パーセントずつ出資し、残る4パーセントは藤生分として京成が肩代わりした。新会社の本社は上野駅前の当時の京成電鉄本社内に設置され、川崎が社長就任となり、京成側から専務一人、そして藤生も専務に就任した。(p,48)

ところが・・・

なんと事業計画の発案者である藤生が1960年7月の新会社設立直後に東京地検に別件逮捕され、その後の調べで地元・浦安の町長を務めた有力者である某県会議員(当時)に現金を贈与した事実が発覚。等の県会議員は元暴力団関係者ともいわれ、藤生は土地買収の便宜を図ってもらう目的で県会議員を取り込んだものだった。当時の浦安の特異な政治風土といえる。(p,48)

そして、藤生は懲役1年、執行猶予3年の有罪判決になったんだとか。他にも問題があったと言います。

オリエンタルランド社の資金で買収した肝心の「大三角」の名義人が藤生地震となっていたことだった。どうやら藤生にはオリエンタルランド社とは無関係な別の思惑があったと見られている。(p,49)

オリエンタルランドにも、そんなブラックな過去があったなんて・・・なにわともあれ、良かったですけれど。

ちなみに、朝日土地興業はのちに三井不動産と合併したそうです。

高橋政知はディズニーに興味がなかった!?


高橋政知といえば、東京ディズニーランドを成功に導いた重要人物です。得意のお酒で浦安の漁師を説得し、オリエンタルランドの社長も務めました。

そんな彼のディズニーに対する気持ちは、こんな感じだったのです。

「ディズニーの”で”の字にも関心なかった」(p,64)

しかも、本国のディズニーの写真を見せたときの反応も・・・

「ヘェー。きれいなもんですな」と他人事のように驚くだけだった。(p,65)

それだから仕事に集中できたんですかね・・・?

富士山麓のディズニーランドが実現しなかった理由


ご存知の方も多いと思いますが、ディズニーランドの候補地として富士山麓が上がっていました。この本にも書いてありましたね!



結局、富士山麓のディズニーランドは実現しませんでしたが、その具体的理由が記されていました。

実地検分をした結果、「フジヤマが美し過ぎて、ディズニーランドの存在がゲストの目に霞んでしまう」という不安を募らせたという。(p,71)

確かに、富士山に目がいってしまいますもんね!

後半はこちらをチェック!


シンデレラ城にレストランができていたかも!?



ぼくのオススメの買い方!

ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!

ゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・フィギュア 通販ショップの駿河屋

知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。

ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。
ぼくもお世話になっています!!

在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。

まとめ

関係者への取材を通して、東京ディズニーランドの舞台裏の情報を第三者の視点から書かれた内容の本でした。

記者という立場から書かれているので、客観性があり、非常にまとめられた内容になっていました。


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

内容もかなり濃密で、信ぴょう性も高いと思います。

本自体も手に入れやすいので、気になる方は一読をお勧めします!!


ちなみに、こちらは新刊の四年ほど前に出版された旧版です。

     
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