今回は『東京ディズニーランド「継続」成長の秘密 ”ディズニー的”教育訓練の底力』を購入したので、読んでみます。
ディズニーマニアには必見な本ですよ!
どんな本なの?
書いた人:小松田勝 (元オリエンタルランド食堂部)
ざっくり内容:ディズニーのキャスト教育がわかる
この本は、かつてオリエンタルランドで教育に関わったことがある、『小松田勝』氏によって書かれました。ざっくり内容:ディズニーのキャスト教育がわかる
2003年に初版が発売されて、何度も重版がされているロングセラーの本となります。
東京ディズニーランドでの自身の実際の経験をもとに、教育について記されています。舞台裏のことも書いてあり、非常に濃密な内容です。
隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを心から愛する人にとっては、非常に興味深い本です。
どこで買ったの?
ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、272円で買うことができました!!
Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。
手に入らなくなる前にゲットしましょう!早いうちがオススメです!
本の構成は?
下記のような6章から構成されており、211ページあります。
文章が中心です。
- ディズニー・フィロソフィー
- キャストをディズニーファンにする!
- ディズニーランドサービスの本質
- 東京ディズニーランドの教育訓練
- オペレーションのシステムか
- 東京ディズニーランドの現状と将来
比較的最近発売された本ですが、非常に濃密な内容に仕上がっています。
人材教育についてに主に書かれているので、教育に関わる本を探している方にぴったりな内容かもしれません。
気になる内容は?
バスドライバーズラウンジとは
皆さんはバスドライバーズラウンジをご存知でしょうか?読んで字の如く、バスの運転手さんのためのラウンジです。
東京ディズニーランドにも、東京ディズニーシーにもあります。開設の経緯にはこんなことがあったらしいですよ。
オープン当初、観光バスの運転手やバスガイド、添乗員の方々から、「東京ディズニーランドは他の施設と違って、待遇が悪い」ブーイングが起こりました。(p,35)
そんな不満な中で、出てきたのが・・・
困ったことにこうした状況に着目して、一般ゲストとしてワゴン車などで駐車場に入り、弁当や飲み物類などを得る人間が出てきたのです。
(中略)
社有地の中での営業行為に対し、専従担当者を設け、違法行為をやめさせようとしました。ところが彼らは、その担当者たちの住所や家族構成、子供の年齢や学校などの個人情報など、細かいことまで調べ上げ、反対に脅すようになりました。(p,36)
そんないたちごっこの末、バスドライバーズラウンジができたんですね!
ちなみに、「カフェ・エキスプレス」という作りたての食事を楽しめる専用のレストランも開設されたみたいです!
今は「キャリッジハウス・リフレッシュメント」が近くに新設され、パンなどのスナックが楽しめます!
そしてバスドライバーズラウンジは今もあるようです。ディズニー要素がない、普通の休憩所みたいですが。。。
セントラルキッチンがある!?
「セントラルキッチン」という言葉を聞いたことありますか?
「セントラルキッチン」とは、複数のレストランの調理を一手に受け入れる施設のことです。給食で言えば、給食センターですね。
それがなんと、東京ディズニーリゾートにもあるといいます!
病院の無菌ルームのように安全で衛生的な「セントラルキッチン」があります。
ほとんどのメニュー食材はここで管理され、プレクック(下ごしらえ)されてからコンビニの商品配送のように、専用の物流担当者によって、各店に管理・配送されています。(p,37)
実在したんですね!あまり情報が公開されないため、有力な情報です!
東京ディズニーランドの『WHO'S WHO 』
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは、コミュニケーションを活発にさせるため、『WHO'S WHO』というシステムがあるそうです!
「〜『WHO'S WHO』が、キャスト間のコミュニケーションを図る上で、あるいは業務の上で役立ってくれることを期待します。〜」という書き出しで、正社員全体を紹介している小冊子です。(p,67)
そんな冊子があるんですね!興味深いです。
従業員同士がコミュニケーションをとりやすくするためには、顔と名前が分からなければできません。『WHO'S WHO』はそのためのもので、部門名と名前、誕生日、血液型、出身地、趣味、そして大切にしていることを、顔写真と一緒に紹介しています。定期的に改訂され、新しく入った人が追加されていきます。(p,67)
すごい魅力的なシステムだと思います!他の企業も真似できそうですね!
スペース・マウンテンの振袖事件
スペース・マウンテンは宇宙空間を駆け巡る、超人気のジェットコースタータイプのアトラクションです。
そのオペレーションについて、アメリカと日本において問題があったと言います。
お正月の期間、もし振り袖姿のゲストが来たら、乗せるべきか乗せざるべきかという問題でした。(p,90)
確かに、正月は振り袖のゲストもいるかもしれませんね。成人式なら尚更かもしれません。
日本側のスタッフは、
「暗い中で振り袖が舞い上がったりする可能性があるため、安全上の問題から乗せるべきではない。万が一、大事故が起こったら取り返しがつかない」
と主張したのですが、アメリカ側のスタッフは、
「お客さまはアトラクションを楽しみにきているのに、なぜ載せないのだ。のせらアアレリようにできる方法を考えればいいじゃないか。振り袖が舞い上がらないようにその部分を縛るとか、止めておけるようなことを考えるべきだ」
というものでした。(p,90,91)
そんなことを言われ、日本側のスタッフはハッとしたようです。
東京ディズニーランドが大雪で臨時休園!?
東京ディズニーランドは、過去に何回か休園したことがあります。その中で、大雪による休園は1984年の1月22日〜23日です。
パークにとって、初体験のできことが記されていました。
その時の大雪は60〜70cmくらい積もり、多くの社員もアクセス方法がなく、出勤時間に間に合わなかったり欠勤せざるを得ない状況でした。前日までで大雪の峠は越し、朝はほとんど降っていなかったものの、積もった雪で一般道の交通も麻痺(まひ)状態になっていましたので「今日はゲストは来ないだろう」などと高をくくっていました。ところが、そうした悪条件にもかかわらず、開園時間前までに500人以上のゲストが来園したのです。(p,180,181)
そんな経験があったのですね!しかも、雪対策のマニュアルがなかったので対応に大わらわだったそうです。
アトラクションはほとんどが建物内にありますので動かすことはできますが、通路に雪が積もっていて、歩く場所を確保しなければなりません。路面も滑りやすく危険な状態でした。そのような状態では、ゲストがいくらきてくれたからとはいえ、コーテシーやテーマ・ショーを守ることはできません。パーククローズを決め、ゲストが持ってきた当日のチケットを別の日に使えるチケットと交換し、その日は帰ってもらうことにしました。(p,181,182)
当時の対応について書かれていることは、大変貴重ですね!
ディズニーランドの非常事態宣言!?
東京ディズニーランドの非常事態への対処について、興味深い記述がありました。
東京ディズニーランドには非常事態への対処方法に「非常事態措置マニュアル」があり、その場合の優先事項は、「ゲストとキャストの保護が最優先される。その次に、設備、施設、法人資産の保護が優先される」という内容です。緊急事態が想定される、火災や地震、台風、強風、雷、高潮、光化学スモッグや飲料水の断水等々ということなどに対し、自動的にECC( Emergency Control Center:緊急事態コントロールセンター)が開設されるようになっていて、緊急事態のレベルに合わせ、段階的にスピーディに対応するようになっています。(p,182)
パークにも、非常事態に対応する仕組みがあったのですね!一つの王国であると一層感じます。
ぼくのオススメの買い方!
ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。
ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。ぼくもお世話になっています!!
在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。
まとめ
東京ディズニーランドの教育面に焦点を当てた、非常に興味深い内容の本でした。著者がパークで実際に働いていた際の経験話も豊富で、実際の裏側を知ることができるところも魅力的です。
他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!
サービス業全般の「教育」について書かれているので、テーマパークに興味がない方でも参考になること間違いなしです。
詳しい内容を知りたい方は、是非買って読んでくださいな!
スポンサーリンク |
|
スポンサーリンク |
|
これもあなたにおすすめ
0 件のコメント :
コメントを投稿