【ディズニーの本】『ディズニーランドの人材教育』を読んでみた!

【ディズニーの本】『ディズニーランドの人材教育』を読んでみた!
こんにちは。ぼくです。

今回は『ディズニーランドの人材教育』を購入したので、読みたいと思います。

少し昔に発売された本ですが、ディズニーマニアにはおすすめの本ですよ!

どんな本なの?


ディズニーランドの人材教育

書いた人:志澤秀一 (元オリエンタルランド人事部)

ざっくり内容:開業当時のキャスト教育が分かる


この本は、1990年に創知社より出版されました。

東京ディズニーランド開園時にオリエンタルランドの人事部にて、キャスト教育を担当していた『志澤秀一』氏によって書かれました。

東京ディズニーランドでのキャスト教育に視点を置いて、パークの舞台裏における人材教育を明らかにした本です。


著者の当時の経験をもとに書かれているため、情報はやや古めですが、非常に詳細な情報が掲載されています。人材教育の参考になりそうな情報がいっぱいでした。

隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを好きな人にとっては、気になる本ですね!

どこで買ったの?


ぼくは、BookoffOnlineで購入しました。

数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、200円で買うことができました!!

Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。

手に入れやすい今のうちにゲットしましょう!早いうちがオススメです!

改訂版も出版されているみたいです。


本の構成は?


ディズニーランドの人材教育

下記のような7章から構成されており、203ページあります。

文章が中心ですが、当時のレアな写真も何枚かあります。

  1. 「マン・パワー」から「マン・パフォーマンス」
  2. 「ディズニーの建国に参加しないか」
  3. 夢を現実のものとするのは「人」である
  4. キャスト導入のアウトライン
  5. ディズニー・ユニバーシティの教育ノウハウ
  6. チームワークとモチベイションのマジック
  7. すべての人がVIP

オープン当時のキャスト教育についてわかる書籍はレアかもしれませんね!

気になった内容は?

社員の意見で実現したバス停の屋根


高橋政知氏といえば、東京ディズニーリゾートの生みの親と言ってもいい存在です。そんな高橋氏が社長だった時の振る舞いを通して、人柄がわかる記述がありました。

「社長室のドアは常に開いている。私は誰の意見でも聞きたいと思っているんです。あんなジイサンに話しても・・・・・・と考えないで、訪ねてきてください」(p,24)

高橋社長は、そんな挨拶をよくしていたんだとか。そんな中、著者の同期の社員が社内バスについて質問します。

「そのバス停には屋根がありません。ところで先日気がついたことですが、役員の方々が役員者に乗られる玄関にはひさしがつけられ、役員の方々は雨の日でも濡れずに車に乗り込むことができます。(中略)ですから社員用バス停にも、ぜひ屋根を作っていただきたいとお願いしたのです」(p,24,25)

その直後、バス停には屋根がつけられたと言います。社員のことをよく考えていた社長さんだったんですね!

この本からも高橋氏の人柄がわかるので、オススメですよ!


6,000人を集めた魔法の言葉


東京ディズニーランドのオープンに伴い、半年で6,000人ものキャストを募集しなければいけなかったと言います。

しかし、当時の浦安は知名度が低く、地下鉄東西線の浦安駅しかないためアクセスも最悪でした。そこで打ち出されたキャンペーンがあるといいます。

この困難なリクルート活動を成功させるために、人材募集のモデルケースとなるような、非常に強力なキャンペーンが改めて計画された。
「ディズニーの建国に参加しないか」
この名コピーは、当時の若いアルバイト層の夢に訴えかけて、彼らの顔を振り向かせることに成功した。(p,29)

さらには、東京に採用の臨時事務所も作ることで6,000人の採用も成功したのだとか。ぼくも建国に参加したかったです!

東京ディズニーランドのマニュアル


パークにもマニュアルが存在するといいます。一体、どのように作られたのでしょうか?

まずアメリカのマニュアルの原文を日本語に翻訳。それを、日本の実情に照らし合わせ、ディズニーランドから派遣されて来日していたスタッフたちと相談しながら改善する。さらに、これを英文に再び直して、本家のディズニーランドに送り直して最終チェックを受け、それをもう一度日本語に戻す(p,33)

なんと、日本→アメリカ→日本というプロセスがあったみたいですね。今はどうかわかりませんが、非常に丁寧な作業ですね!

人手不足で部長がカレーをづくり!?


オープン初年度のゴールデンウィークの様子について、面白い記述がありました。なんと6万人以上のゲストが、開園1時間で訪れたとか!?

アトラクションやレストラン、ショップを担当する各オペレイションのキャストだけでは対応しきれなくなって、総務、人事、経理、営業などの管理セクションもいよいよ現場に駆り出されるようになる。(p,38)

現在でも6万人超えると、入場制限が見えてくるので相当混んでいたんですね・・・

パークが大混乱なのに平然とデスクに座ってはいられない、というわけで中間管理職や若手社員はもちろん次長、部長までもネクタイを外し、厨房のコスチュームに着替え、トゥモローランド・テラスのハンバーガーを作ったり、ハングリーベア・レストランでカレーの鍋をかき回した。(p,38)

今からしたら考えられないですよね。でも、部長がカレー作ってる姿も見てみたいです!

厳しいクオリティ管理


当時、キャスト向けに『東京ディズニーランド・ライン』という社内コミュニケーション誌があったといいます。

印刷物の写真などについても、(株)オリエンタルランド社内に設置されたウォルト・ディズニー・プロダクションズの出張機関の審査をクリアしなければならない。(p,137)

これに関連して、著者の失敗談が話されていました。

「東京ディズニーランド・ライン」の表紙に、シンデレラ城の建設中の写真と完成後の姿を同じ位置から取った写真をそれぞれ左右半分にきり、モンタージュのように真ん中で合わせて印刷してしまった。(p,137)

その結果・・・

その時、ウォルト・ディズニー・プロダクションズの出張機関を通さなかったため、発行後に非常に強いクレームを受けた。要するに、「あるべき姿と違う」「これはシンデレラ城を正しく伝えるものではない」ということで、そういう写真は使ってはいけないと言われたのだ。(p,137)

社内だけで使用するコンテンツについても、かなり厳しいんですね・・・

マスコミを活用して、清掃をカッコよく!


今となっては、カストーディアル(清掃担当)といえばディズニーと言われるが、当時は苦労もあったと言います。

東京ディズニーランドが現実のものとなる以前は、ただ話としてカストーディアルの役割が伝えられていた。それを聞いて、多くの関係者たちは「カストーディアル=清掃担当」と考え、単なる「ゴミ拾い」ではないかと位置付けていた(p,160)

そこで、取り組んだ策は・・・

大きな決め手となったのは、オープン当初のマスコミへの対応策であった。記事中に、ディズニーらしさの代表選手としてカストーディアルを取り上げてもらう。また、写真も掲載してもらう。写真の中で、彼らは大変活き活きと笑い、自分の職務を楽しんでいるように振る舞っていた。(p,162)

人材育成のために、マスコミも活用していたのですね!

ぼくのオススメの買い方!

ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!

ゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・フィギュア 通販ショップの駿河屋

知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。

ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。
ぼくもお世話になっています!!

在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。

まとめ

東京ディズニーランドオープンの時に、キャストの教育を経験した方が書いた本の紹介でした。

実体験を元に書かれているので、貴重な内容が多く、非常に濃密な内容に仕上がっています。


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

パークを好きな方だけでなく、人材教育に関わっている人にピッタリな本だと思います。

昔に発売されていますが、比較的手に入れやすいです。一読する価値はあると思うので、ぜひチェックしましょう!


改訂版も出版されているみたいです。

     
スポンサーリンク
  
     
     
スポンサーリンク
  
     

これもあなたにおすすめ

0 件のコメント :

コメントを投稿