【ディズニーの本】『東京ディズニーリゾート 暗黒の軌跡』を読んでみた!<前編>

【ディズニーの本】『東京ディズニーリゾート 暗黒の軌跡』を読んでみた!
こんにちは。ぼくです。

今回は『東京ディズニーリゾート 暗黒の軌跡』を購入したので、読みたいと思います。

かなり昔に発売された本ですが、ディズニーマニアの方には必見の本ですよ!

どんな本なの?


東京ディズニーリゾート暗黒の軌跡

書いた人:田中幾太郎 (ジャーナリスト)

ざっくり内容:東京ディズニーリゾートの裏を暴く


この本は、2005年にリベラルタイム出版社より出版されました。著者は、『田中幾太郎』氏です。

彼は「週刊現代」の記者を経てフリージャーナリストになったようです。教育、医療、企業問題などを中心に執筆しています。


月間『リベラルタイム』の編集長・渡辺美喜男氏から声がかかり、オリエンタルランドに関するの連載を始めたそうです。その連載されたものが修正・加筆されてこの本に仕上がっています。

最近出版されたこともあり、当時の人物に取材するのではなく、その周囲の人物への取材が多いという印象です。

東京ディズニーリゾートの成功物語を語るのではなく、様々な人の意見を通して、違う視点から執筆されています。

参考文献が掲載されていないため、内容の真偽は不明ですが、非常に考えさせられる内容に仕上がっています。

どこで買ったの?


ぼくは、BookoffOnlineで購入しました。

数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、300円で買うことができました!!

Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。

たまに安く売っているので、こまめにチェックしましょう!

どんな構成なの?


東京ディズニーリゾート暗黒の軌跡


下記のような22の項目で構成されており、179ページあります。

文章がメインですが、写真や図も多めでわかりやすいです。

  • プロローグ
  • 漁民を追いやった汚染話
  • 専務逮捕で揺れた浦安町
  • 落ちていく者、残る者
  • 埋立て開始の裏で消えていった男
  • 県会、国会で追及された埋め立て事業
  • 二十三万坪を「公共的住宅用地」とすること
  • 「二十三万坪」取り戻しで行われた政界工作
  • 友納が仕組んだ謀略
  • 坪井を悪者に仕立てた新知事・川上
  • 三井不動産を締め付けた川上知事
  • 川上知事に襲いかかった念書事件
  • 念書に加えられた末尾の三行
  • 土地売却を仲介した県政財界のフィクサー
  • 沼田武が加担したホテル用地転売
  • 内部告発が暴いた五億円裏金疑惑
  • 企業エゴに潰された市の墓地公園計画
  • 合図なーの要求に屈した千葉県知事
  • 会長の逆鱗に触れ急逝した新社長
  • 新たな用地提供を求め市と県にごり押し
  • 高橋政知が懇意にした大物右翼の素性
  • あとがき

ページ数はそこまで多くありませんが、かなり攻めた内容になっています。

信じるか信じないかは、あなた次第です。

気になった内容は?

今回は、前半の気になった内容をピックアップ!!

埋め立て事業は漁民を追い詰めた!?


浦安漁民の漁業権全面放棄になった後、浦安の元漁師が他の漁協の管轄で、密漁するという事件が起こりました。

これには、こんな事情があったようです。当時の様子が述べられていました。

漁業権と引き換えに得た補償金は、急激な物価の上昇で、その価値はどんどん下がっていった。土地についても、埋め立てが完了する前に、その権利を安値で売り払ってしまった漁民が少なくなかった。漁業権を手放した浦安漁民の中心年齢層は四十代後半から五十代。再就職も思うに任せず、最後は密漁に手を染めることになったのだ。(p,27)

なかなか不憫な思いをした人達もいたんですね。

浦安の海は埋め立てで汚れた!?


浦安の海について、高橋政知氏の言葉を引用している。

「江戸川から流れ込む製紙会社の工場排水などで海が汚れ、ノリ養殖やアサリ、シジミなど貝類が壊滅し、漁業が成り立ちにくくなっていた」(p,23)

しかし、著者はこう主張している。

汚水の原因は、パルプクズのリグニン(木質素)だった。(中略)千葉県等の調査でも、除害装置設置以降は、水質には問題がないとの結果が出た。事実、その前後の浦安の魚介類水揚げ量は大きくは変わっていなかった。(p,23)

さらに、東京湾遊漁船業協同組合の岩田氏はこう語っています。

「本州製紙江戸川工場による汚水垂れ流し事件(五十八年六月)の時は、私も工場に行ったけど、あの後も、一人でアサリを一斗樽に二十ぐらいは採っていたからね。全部、剝き身にできないから、蒸かして関西にも送ったし、稚貝だって、木更津とか、他のところに売るほどあった。海が本当に汚れていくのは、埋め立てが始まってからです」(p,45)

丹沢善利氏の人柄


朝日土地興業の 丹沢善利社長は、オリエンタルランド創業時の出資者でもある。オリエンタルランドの専務であったが、いろんな事件に巻き込まれ去っていきます。

船橋ヘルスセンターを経営していたこともある、彼の人柄がわかる記述がありました。

連日、芋の子を洗うような光景が繰り広げられる敷地内で、従業員と同じ作業着をまとった丹沢の姿がちょくちょく見かけられた。紙屑や吸い殻を拾い歩くのである。(p,50)

船橋ヘルスセンターは、埋め立て地で、漁師の漁業権は一部放棄になっていたそうな。しかし、船橋の漁師はこう言っています。

「ぼくらが遊びに行くと、丹沢さんが目ざとく見つけて気さくに話しかけてくれるんです。漁師の人は入場料はただでもいいんだ、その分、飲み食いで金をいっぱい使ってくれるからと、ニコニコしながらいうんです。」(p,50)

漁場を奪われてしまった側にこう言われるのは、丹沢の人の良さを感じますね!

しかし、現実は虚しいもので、終わりはこんな感じだったと言います。この本に書いてありました。

高橋社長によってつくられた成功物語


高橋氏が社長に就いてからを「東京ディズニーランド成功物語」として、多くのメディアで書かれているが、それが全てではないと著者は指摘しています。

ある週刊誌の記者はこう言っています。

「どこも情報源は高橋社長なんです。インタビューには簡単に応じてくれ、無骨なイメージとは違って、よく喋り、それがなかなか面白い。具体的なエピソードを挙げながら、いかに坪井さんによって邪魔されたかをとうとうと話すんです。マスコミ対策では、高橋さんが1枚も2枚も上手でした。坪井さんにまったく理がないというわけでもなかったんですが、結局、一方的に悪者にされてしまった」(p,86)

他の本を読んでいると、高橋氏が善で、坪井氏が悪と感じましたが、必ずしもそうではないのですね。いろんな視点があります。

ちなみに、p,87には『歴代県知事とオリエンタルランドの相関図』が掲載されています。意外にわかりやすいですよ!

オリエンタルランドの事件簿


会員制月間情報誌の2004年にこんなことが掲載されたみたいです。本当にあったんですかね・・・?

内部告発情報をもとに、女性役員の横暴な振る舞い、幹部社員が部下をレイプした事件、中堅社員の自殺等をレポートしている。(p,130)

そして、

レイプ事件は02年二月に起こり、加害者は8月に論旨退職。自殺事件が起こったのも同年11月。(p,130)

告発者の狙いは、女性役員叩きだといいます。女性役員っていうと、髙野由美子氏がいますが・・・?

後半はこちらをチェック!


オリエンタルランドは右翼との関わりがあった!?など衝撃的でした・・・


ぼくのオススメの買い方!

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ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。ぼくもお世話になっています!!

在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。


後半はこちらをチェック!





まとめ

記者の取材を通して、東京ディズニーリゾートの闇について書かれた本でした。

埋め立ての裏や、建設の裏、右翼との関係性など、かなり突っ込んだ内容になっていました。

参考文献など書かれていないので、真偽のほどはわかりませんが、違った視点で『オリエンタルランド』という会社を考えることができます。


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

比較的新しい本なので手に入れやすいです。

たまに中古品が安く出品されているみたいなので、こまめにチェックしましょう!

     
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