【ディズニーの本】『”感動”が人を動かす-東京ディズニーランドの成功を支えた名脇役たち』を読んでみた!<前編>

【ディズニーの本】『”感動”が人を動かす-東京ディズニーランドの成功を支えた名脇役たち』を読んでみた!
こんにちは。ぼくです。

今回は『”感動”が人を動かす-東京ディズニーランドの成功を支えた名脇役たち』を購入したので、読みたいと思います。

少し昔に発売された本ですが、ディズニーマニアにはたまらない本ですよ!

どんな本なの?


“感動”が人を動かす―東京ディズニーランドの成功を支えた名脇役たち

書いた人:堀貞一郎 (東京ディズニーランド総合プロデューサー)

 ざっくり内容:パーク成功の舞台裏が分かる


この本は、元電通社員の『堀貞一郎』氏(1929-2014)によって書かれた本です。

彼は、東京ディズニーリゾートの運営会社である株式会社オリエンタルランドの常務取締役レジャー事業本部長として東京ディズニーランドの誘致に奮闘しました。

そして、パーク開園まで総合プロデューサーとして、大成功へと導いたレジェンドです!



そんなレジェンドが、東京ディズニーランドの成功の舞台裏をこと細かく記している貴重な本です。

ちなみに堀貞一郎は「僕の名前はヤン坊・・・」でもお馴染みの「ヤン坊マー坊の天気予報」の制作にも携わったすごい方なのです!!ディズニーも電通案件だったとは・・・

どこで買ったの?


ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。

数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、969円で買うことができました!!


Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。

手に入らなくなる前にゲットしましょう!早いうちがオススメです!


どんな構成なの?


“感動”が人を動かす―東京ディズニーランドの成功を支えた名脇役たち


下記のような5章から構成されており、196ページあります。

文章が中心で、写真や図などはほとんどありません。しかし、一つ一つに言葉の重みがあります。
  1. 「人間賛歌」の理念作りに燃える
  2. 夢はディズニーランドとともに
  3. スポンサー獲得は感動のドラマ
  4. 21世紀のテーマ・パークへの提言
  5. 対談 日本初のテーマ・パークはこうして創られた
特に、第5章の対談はレアかもしれません。

オリエンタルランドの株主である三井不動産の元会長の「江戸英雄」と著者の対談です。

レジェンド2人の対談は貴重すぎますね!

気になった内容は?

今回は、前半の気になった内容をピックアップ!!

三菱のディズニーランド!?


東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは、三井不動産が株主であることは有名な話です。

三井不動産とライバル関係にあるデベロッパーといえば、そう、三菱地所です。なんと!その三菱グループもディズニーランドを誘致していたというのです。

富士山麓の計画は三菱グループと東宝の協力事業として計画が進められていたことが判明したのです。(p,53)

結局、立地やジェットヘリコプターなどを活用したプレゼンテーションが奏功し、千葉に決まったという舞台裏があるといいます。

東宝は今のパークづくりにも参加しているので、やはり一流企業なんですね!

『舞浜』の由来は『マイアミビーチ』ではない!?


よく『舞浜』の名前の由来は『マイアミビーチ』だと言う説がありますが、本当なのでしょうか?

気になる記述がありました。

「矢頭さん、それはいい名前だ。横浜がその反対側にもあるし、ディズニーランドが進出するとなれば、外人もたくさんくるでしょう。横浜が覚えられやすいと同様に『舞浜』もきっと覚えられやすくなります。横は意味がないかもしれないが、『舞』は『My』に通じ、私の浜となり、横文字になりやすい。それから、浦安の舞を舞う浜、『舞』はエンターテイメントそのものでもあるし、レジャーというイメージに非常に結びつくので、ここで、人々が心から喜んで舞を舞うという意味がある。これでいきましょう」(p,73)

どちらかというと、『舞浜』=『エンターテイメントの浜』という由来が強いみたいです。その時に居合わせた本人が言っているのだから間違い無いでしょう。



ちなみに『舞浜』の発案者は当時のオリエンタルランド経理担当常務の矢頭憲治さんだそう。

『舞浜』の没案としては、『江戸川崎』や『四季』なんていうのも挙がっていたらしいですよ!

『東京ディズニーランド』は『ディズニーランドオ』だった!?


ディズニーが提案してきたのが「ディズニーランドオ」というものでした。「オ」はすでにマークにOとして使っているから残したい、そして、アメリカ人は「ディズニー」の「ディ」にアクセントをおくけれども、日本人はむしろ後半にアクセントをおくから、日本人が「ディズニーランドオ」といってもアメリカ人はロサンゼルスのディズニーランドを連想しないから、決して混同することはない、「ディズニーランドオ」ではどうか、といってきたのです。(p,74)

この中でマークの『O』とは、オリエンタルランドの社名でもある『オリエンタル』の頭文字のことですね

それにしても、『ディズニーランドオ』とは、当時のアメリカ人は日本人を馬鹿にしすぎではないか!?

確かに、アクセントは独特なところがありますが。。。



ちなみに、下記のような候補も挙がっていたらしい。

「ディズニーランド・ジャパン」「ジャパン・ディズニーランド」「東洋ディズニーランド」「ディズニーランド東京」「ディズニーランド2」「ニュー・ディズニーワールド」「ニュー・ディズニーランド」・・・

ミート・ザ・ワールドの製作秘話


ミート・ザ・ワールドというアトラクションを覚えている方はいるでしょうか?トゥモローランドにかつて存在した、回転シアターです。

パークとしては珍しくディズニー要素が薄く、日本の歴史の要素が色濃いアトラクションでした。

このアトラクションの製作に関わった、画家のディック・ヌーニスはこう語っています

「自分がこの国に生まれてきてよかったという誇りの持てる施設が必ず一つ必要である」(p,79)

そのアドバイスを生かし、著者と演出家のクロード・コーツは製作を開始します。

松下幸之助さんの哲学を生かして日本の歴史と使命をテーマとして取り組んだのです。日本はもはや孤立しては生きていけない、世界との協調の中に生きてゆくという松下イズムと「ミート・ザ・ワールド」はちょうど合っているのではないかという結論に達したわけです。(p,80)

一緒に取り組んだ、クロード・コーツは非常に凝り性だったらしいです。

「ミート・ザ・ワールド」の映像の中に黒船が日本にやってくるシーンがありますが、その煙の上がり方が気に入らないと、その1つを納得するものにもってゆくまで、実に10回のテストと10日の期間を必要とした人なのです。(p,81)

こういうこだわりがあって、パークは成り立っているんですね!

ミート・ザ・ワールドの音楽は中華風になっていたかも!?


そんなこだわり溢れるミート・ザ・ワールドですが、アトラクションだけでなく音楽も大人気です。

なんとこの音楽、世界的な作詞作曲家でもあるシャーマン兄弟が作ったそうです!ちなみに、お兄さんが作詞、弟さんが作曲したんだって!

曲ができたとのことで、著者はアメリカまで行って聞いたのですが・・・

「堀さん、どうだ?」
と尋ねるのです。しかし、聞いているとどうも中国のあの「チャカポコ、チャカポコ、ジャーン」とドラ入りの音楽になっているような気がします。シャーマン兄弟はほとんど来日の経験がないのですから、無理もありません。ですから、私は口で、
「そこは日本だったらこんなイメージです」
と説明していくことになります。ところがすごいのは、「それじゃあ、堀さん、こういう風に変えたらどう?」とすぐ目の前で音楽を変えてしまうのです。それは、紛れもなく日本の音楽に一変していました。(p,84)

さすがシャーマン兄弟!プロの仕事ですね!!

そんな兄弟の仕事がわかる、このCDもおすすめですよ!

後半はこちらをチェック!

ホーンテッドマンションのゴーストホストは著者だった!?など衝撃の事実がいっぱいです。

ぼくのオススメの買い方!

ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!

ゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・フィギュア 通販ショップの駿河屋

知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。

ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。ぼくもお世話になっています!!

在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。

まとめ

東京ディズニーランドの総合プロデューサーが誕生の舞台裏を語る、非常に貴重な本の紹介でした。


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

結構昔に発売されている本なので、いい値段がするときもあります。

しかし、その価値に値する本なので、こまめにチェックしましょう!!
     
スポンサーリンク
  
     
     
スポンサーリンク
  
     

これもあなたにおすすめ

0 件のコメント :

コメントを投稿