【ディズニーの本】イマジニアの『夢を形にする発想術』を読んでみた!

【ディズニーの本】イマジニアの『夢を形にする発想術』を読んでみた!
こんにちは。ぼくです。

今回は『夢を形にする発想術』を購入したので、読みたいと思います。

比較的最近に発売された本ですが、ディズニーマニアには必読の本ですよ!

どんな本なの?


夢を形にする発想術


書いた人:イマジニア (ディズニーランドの創造者集団)

ざっくり内容:ディズニーランドをつくった人の考えが分かる


この本は、2007年にディスカヴァー・トゥエンティワンより出版されました。東京ディズニーリゾートの建築にも関わっている創造者集団『イマジニア』が書いた本を、英磨里氏が日本語に訳しています。

『イマジニア』がどのような発想をして、ディズニーランドのような夢の国をつくったのかと言う思想を、知ることができます。非常に多くの『イマジニア』事例が書かれているため、アイデアを思い浮かべる参考にピッタリでしょう!


ちなみに『イマジニア』とは、「ウォルト・ディズニー・イマジニアリング」で働くアニメーターやデザイナーなどのプロフェッショナル集団のことを呼びます。東京ディズニーリゾート建設にも、彼らが関わっています。

そして『イマジニアリング』とは、『イマジネーション』と『エンジニアリング』が合体してできた造語です。つまり『イマジニア』とは、夢を形にするお仕事なのです。

隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを好きな人にとっては、バイブルのような本ですね!

どこで買ったの?


ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。

数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、696円で買うことができました!!

Amazonでもまだ売っているみたいです。あまり知られていない本ですが、非常に興味深い内容が記されていて大変貴重です。

手に入れやすい今のうちにゲットしましょう!早いうちがオススメです!

ちなみに、こちらは英語版です。

英語版の関連書籍も要チェックです!


本の構成は?


夢を形にする発想術


大きく分けて、下記のような5項目から構成されており、167ページあります。

  • 可能性は無限大
  • アイデアを生む環境をつくれ!
  • 想像力を解き放て!
  • すべてを経験しよう!
  • 夢を形にしよう!

文章が中心ですが、可愛いイラストも豊富なため、見ても楽しい本となっています。

気になった内容は?

ソアリンはオモチャがきっかけ!?


ソアリンができた舞台裏の様子が描かれていました。ちなみに最初のソアリンは、カリフォルニアにできました!

「もしこうだったら・・・・・・」部屋中が静まりかえった。この魔法の言葉は、部屋にあふれる全イマジニアの注意を、その場でくぎ付けにすることができる。全員の目がその言葉を発した人物に向けられた。「もしこうだったら」と彼は続けた。「ゲストに、このテーマパークを一歩も出ないで、カリフォルニア州の上空を飛ばせることができるとしたら?」(p,56)

こんな思いがきっかけだったんですね!その後、どういう風な仕組みにしようか悩んだと言います。

どのように動かすかという幾何学を紙の上で説明するのは難しかった。そこで彼は屋根裏部屋に昔のエレクター・セット(建築現場の鉄骨やクレーンなどを模した組み立て玩具)があったのを思い出した。(p,57)

このようなおもちゃですね!

2〜3時間かけて組み立てた後、糸やホットメルト接着剤、トイレットペーパーの芯などで手を加え、実際に使えるモデルが出来上がった。クランクを回すと、座席が平らな床を離れ、スクリーンの上のしかるべき位置まで舞い上がった。(p,58)

おもちゃからソアリンが生まれたなんて・・・。しかも、それが日本にもオープンしたなんて感慨深いですね!

カリブの海賊は徒歩だった!?


「創造とは選択することだ」という実例では、カリブの海賊の衝撃の事実が記載されていました。

当初「カリブの海賊」は、徒歩ツアーとして工事がかなり進行していた。ところが、ボートを使うというアイデアが浮上した時、工事は中止され、デザインは変更された。初めからやり直すという勇気を通して、最高のテーマパーク・アトラクションの1つが誕生した(p,113)

洗車機からアトラクションに!?


インディー・ジョーンズ・アドベンチャーといえば、東京ディズニーシーでもお馴染みのアトラクションです。

その製作秘話も語られていました。

クライマックスシーンでは、巨大な岩が轟音を立ててこちらに転がってくるところで、いきなりライドをバックさせたいと思った。(p,122)

ちょうど最後、写真を撮られるシーンの話です。しかし、技術上の問題でライドはバックさせることができません。でも、バックしてるように感じますよね!?

実際はライドが停止したのである。動いているのは壁と天井だ。そうやって、後ろに下がっているとしか思えないような錯覚を与えているのだ。(p,122)

実際には、周りの壁や天井が動いていたとは驚くばかりです!!ちなみに、この発想を得たのは・・・

洗車機である。ガソリンスタンドにある、あの機械だ。ある時、車の中に座って洗車が始まるのを待っていたわたしは、はっとしてブレーキを踏んでしまった(p,123)

洗車機での経験が、アトラクションに生かされたのである。まさか、洗車機の仕組みがアトラクションになるなんて!!


ちなみに、これは有名なイマジニア「トニー・バクスター」が書いていました。彼と言えば、ウエスタンリバー鉄道でも名前が見られますね!この本に書いてありました!


実際に模型をつくる(論より証拠)


ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーには、激流下りをするアトラクション「グリズリー・リバー・ラン」があります。

その建設で「山の大きさ」のついて、苦労したことがあるといいます。

ショー・プロデューサーは、人目を引くパークのシンボルとして、高くそびえる山を希望し、プロジェクト・マネージャーは、積み石こうじやテーマ付けに膨大な費用がかかるため、小さな山を望んでいた。私は、水がうまく流れるような、ちょうど良い大きさの山がいいと思った。(p,142)

そこでエンジニアは、こう論理的にこう抗弁しようとした。

「粗度係数、底部の水理学的平均水深、固有のエネルギー曲線、非核中構造の水路に対する動水およびエネルギー勾配を考慮に入れると、山の大きさが適正である場合を除き、臨界超過、臨界未満双方の流動様式は損なわれることになると確信するわけであります」(p,143)

しかし、当然であるがこんな専門的なことを言っても通じないでしょう。そう思った彼は、

実際に水路の模型をつくった。その模型は、長さが12フィート(約3メートル66センチ)あり、ツーバイフォーの木材、プラスチックの洗いおけ2つ、プラスチックのパイプ数本でできていた。(p,143)

そのようにして、チームを納得させることができたと言います。理論を語るより、実際に見せた方がいいということですね!

ちなみに、このアトラクションの位置についての秘話もありましたよ!

横壁にぶつかるスプラッシュ・マウンテン!?


「休みなく試行錯誤する」という事例で、スプラッシュ・マウンテンの製作秘話が記載されていました。

それはアトラクション最後の場面の「ディップ・ドロップ」での苦労である。

スピードが出すぎることで、ライドがずっと楽しくなったことは確かだが、このディップ・ドロップの最後には急な右折個所があるため、丸太船が横壁にぶつかってしまう。そのままにしておけば、結局、船(ゲストはいうに及ばず)を傷つけることになる。(p,147)

その問題を解決するために、任務が出されました。

あるチームには、丸太船がその速いスピードで曲がれるように、急カーブを滑らかに「描き直す」任務が与えられた。(中略)また別のチームは、あらゆる手を尽くして船を減速させることを命じられた。(p,147)

そして、こんなアイデアが出たと言います。

ボブスレーで最後に減速するのと同じ手法を使い、落下の最後に船を浅い水たまりに飛び込ませる、というものである。(p,147)

そんなこんな試行錯誤を重ねて、スプラッシュ・マウンテンはオープンしたと言います。

ちなみに、日本のスプラッシュ・マウンテンもかなり苦労したみたいですね。加賀見会長も書いてました!


ぼくのオススメの買い方!

ぼくのオススメの買い方は「1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋」です!

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知る人ぞ知る中古品の通販サイトなのですが、駿河屋で扱っている商品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも検索できない場合が多いです。

ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。
ぼくもお世話になっています!!

在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。

まとめ

東京ディズニーリゾートのアトラクションも手がける『イマジニア』が書いた本の紹介でした。

夢を形にする発想方法だけでなく、アトラクションの誕生秘話も載っているため、非常に興味深い内容に仕上がっていました。

ディズニーが好きという方だけでなく、ものづくりに関わる人やアイデアが欲しい人にピッタリの本でしょう。



また文章も優しく、今後の人生の糧にもなるような内容なので、お子さんに買ってプレゼントするのもいいかもしれません。


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

一読する価値はあると思うので、ぜひチェックしましょう!

ちなみに、こちらは英語版です。

英語版の関連書籍も要チェックです!

     
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