【ディズニーの本】『ディズニーランドの秘密』を読んでみた! <後編>

【ディズニーの本】「ディズニーランドの秘密」有馬哲夫 <後編>
こんにちは。ぼくです。

今回は『ディズニーランドの秘密』を購入したので、読んでみます。

ディズニーマニアには欠かせない本ですよ!

どんな本なの?


ディズニーランドの秘密

書いた人:有馬哲夫 (社会学者、大学教授)

ざっくり内容:社会学の視点からディズニーランドを紐解く


この本は、日本の社会学者で早稲田大学の教授でもある、『有馬哲夫』氏によって書かれました。

2011年に発売されているので、比較的最近に発売された本ですね!

社会学者らしい視点から、ディズニーランドの秘密を紐解いています。米国のディズニーランドの話が中心に東京ディズニーランドの話もされています。

隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを心から愛する人にとっては、非常に興味深い本です。

どこで買ったの?


ぼくは、BookoffOnlineで購入しました。数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、108円で買うことができました!!

Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。

手に入らなくなる前にゲットしましょう!早いうちがオススメです!

本の構成は?


ディズニーランドの秘密


主に、下記のような8項目から構成されており、202ページあります。

文章が中心の本ですね!

  • あなたはストーリーをつむげるか
  • ウォルトは何を作りたかったのか
  • 流浪するディズニー一家
  • 鉄道マニア、ウォルトの夢
  • アニメの世界を三次元に
  • トゥモローランドは進化する
  • ウォルトの亡きあとの大転換
  • ディズニーランドは永遠に完成しない

著者は大学教授ということもあり、非常に分かりやすい内容に仕上がってます。

気になる内容は?

7章から構成されているこの本ですが、今回は後半部分で気になったとこをピックアップします。

「ビッグサンダー・マウンテン」のモデルとなった山は?

ビックサンダー・マウンテンは、パークで1、2を争うほど人気の絶叫系アトラクションです。

無人の廃坑を鉱山列車で猛スピードで駆け抜ける、あのスリルは病みつきになりますよね!

そんなビッグサンダー・マウンテンで気になるのが、あの赤茶色の岩山です。実はあの岩山にも、モデルが存在していたんです!

「ビッグサンダー・マウンテン」の基本的なモデルは、アリゾナ州とユタ州にまたがって広がるモニュメント・ヴァレーです。アメリカの西部劇では、よく草がところどころ生えた広大な砂漠の向こうに岩山がそびえている景色が出てきますが、その多くはこのモニュメント・ヴァレーです。(p,153)

モデルは、映画「未知との遭遇」の舞台でも有名な、アメリカのモニュメント・ヴァレーなんですね!

ちなみに、アナハイム版(カリフォルニアのディズニーランド)はブライス・キャニオンの奇岩がモデルだとか!?

ところで、アナハイム版のモデルが違うのは「レインボウ・カヴァーンズ・マイン・トレイン」というアトラクションをリニューアルして作られているかららしいですね!

「スプラッシュ・マウンテン」ストーリー

大人気アトラクションのスプラッシュ・マウンテン。夏の暑い日にかかる、水しぶきは最高ですよね!

実は、このアトラクションあるディズニー映画をテーマとしているのです。

このライドは『南部の唄』というディズニー映画をテーマとしているのですが、この映画もアメリカ人によく知られたあるストーリーに基づいているのです。それは、ジョエル・チャンドラー・ハリスという人が書いた『リーマスおじさんのお話』です。(p,165)

知らずに乗っている人も多いと思いますが、『南部の唄』というディズニー映画をテーマにしていたんですね!

さらに映画は『リーマスおじさんのお話』が元になっており、アトラクションでは「クマさんがウサギさんにだまされて、ひどい目にあわされた話」「キツネさんのつくったコールタールの人形」「ウサギさんが笑いにいく場面」が見られます!

この本もオススメですよ!

なぜ『南部の唄』は封印されたのか

その『南部の唄』は、かつてビデオにもなっていたと言いますが、今では見かけません。それはなぜでしょうか。

『南部の唄』は、日本で1951年に上映され、1992年にヴィデオ・ソフトが販売されましたが、現在では、再上映も放送されず、ヴィデオ・ソフトもDVDも販売されていないのです。(中略)アメリカの黒人団体が1946年に初上映されたときから、この作品に黒人差別が含まれていると抗議し続けた(p,172)

「スプラッシュ・マウンテン」の元となったとも言えるディズニー映画『南部の唄』は、黒人差別という批判を受け、DVDなどの発売もされずに封印されたんですね。

どうやら原因は、主人公のリーマスおじさんの黒人の表現が誇張されていたことらしいです。

ニコニコ動画で映像があったので見てみると、確かにちょっと黒すぎる。目もギョロギョロという感じで表現されているので、批判も受けかねないな・・・

「スプラッシュ・マウンテン」の本当の由来!?


皆さんは、スプラッシュ・マウンテンの名前の由来をご存知でしょうか?

多くの人は、アライグマのラケッティが密造酒を製造していて、それが爆発したから!と言うと思います。この本にも書いてありました。



でも、これは本当の名前の由来じゃないみたいです!

当初このライドに「ジッパディ・リバー・ラン」という名前をつけていました。(中略)ところが、新しくディズニーの最高経営責任者になったマイケル・アイズナーは、これを「スプラッシュ・マウンテン」に変更するように命じました。当時、ダリル・ハンナとトム・ハンクス主演の『スプラッシュ』という映画が大ヒットしていたので、このタイトルを使えというのです。(p,177)

「スプラッシュ・マウンテン」は、『南部の唄』の主題歌でもある「ジッパ・ディ・ドゥーダー」に因んで「ジッパディ・リバー・ラン」にする予定だったらしいです。

しかし、マイケル・アイズナーらに「スプラッシュ・マウンテン」にするように命じられて変更したのだとか。。。

その背景には、当時大ヒットしたトム・ハンクス主演の『スプラッシュ』というディズニー映画のヒットがあるという。

そのヒットの功績をマイケル・アイズナーが残したいがために「スプラッシュ・マウンテン」と命名したという。なんともパワハラまがいですね。。。ちなみに、この映画です。


ちなみに、映画『スプラッシュ』には人魚姫が出てくるため、アトラクションにも人魚を出してとも命令したそうな。結局、人魚は登場しなかったけど、名前が変えることに落ち着いた感じですね!


前半はこちらから!


スペース・マウンテンのデザイナーは日本人!?驚くような事実が書かれていましたよ!


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まとめ


本書は社会学者らしい、筆者の視点からディズニーランドの秘密が追求された内容となっています。基本的には、米国のディズニーランドやウォルトの話が中心となりますが、東京ディズニーランドにも焦点が当てられています。


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

学者らしく、歴史や文化の背景からもディズニーにアプローチしているレアな資料です。東京ディズニーリゾートが大好きで、その秘密を探りたい人は是非読むべき本だと思いました。詳しい内容を知りたい方は、是非買って読んでくださいな!
     
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