今回は「海を超える想像力 東京ディズニーリゾート誕生の物語」を購入したので、読んでみます。
ディズニーマニアには絶対に欠かせない本ですよ!
どんな本なの?
書いた人:加賀見 俊夫 (オリエンタルランドの会長)
ざっくり内容:東京ディズニーリゾート誕生の物語
本書は、東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランド前社長で、現会長である『加賀見俊夫』氏によって書かれました。
2003年に講談社から出版されています。ちょうど、2001年に東京ディズニーシーがオープンして間も無くの頃ですね。
オリエンタルランドの成り立ちだけでなく、東京ディズニーリゾートという夢の国が如何にしてできたのかが、この本に克明に記されています。
隠れミッキーや待ち時間短縮などの裏技は書かれていませんが、東京ディズニーリゾートを心から愛する人にとっては、バイブルのような存在であると言ってもいいでしょう。
どこで買ったの?
ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、380円で買うことができました!!
Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。
値段が徐々に高騰しているので、手に入らなくなる前にゲットしましょう!手に入れられるうちに買うのがオススメです。
本の構成は?
下記のような12章+対談から構成されており、288ページあります。
文章が中心ですが、たまにモノクロの貴重な写真があります!
- 2001年9月4日
- オリエンタルランドという会社
- 東京ディズニーランドはこうして生まれた
- 永遠に完成しない東京ディズニーランド
- 広大な土地を生かす第二パークの構想
- 海をテーマとしたパークのコンセプト
- 東京ディズニーシーは世界でただひとつ
- 独自開発の街 イクスピアリ
- ホテル事業に進出
- 東京ディズニーリゾートへの道
- 偉大なるウォルト・ディズニー・カンパニー
- 夢をかたちに これからの社会を支える世代へ
- 対談 世界最強のパートナー ディズニーとオリエンタルランド
最後の章では、ウォルト・ディズニー・カンパニーCEO(当時)のマイケル・アイズナーと著者が対談しています。
当時のアメリカと日本のディズニーのトップ対談なんて、非常にレアですね!
気になった内容は?
今回は、後半の7〜12章から気になった内容をピックアップ!!パークの路面は摩擦係数まで考慮してる!?
東京ディズニーシーの建設にあたり、こんな気になる記述がありました。エリア開発を例にとれば、その場所の勾配率、路面の仕上げ方法を検討し、ゲストが滑らないよう摩擦係数まではじき出す。(p,134)
なんとそんなことまで考えられていたのですね!
建築基準法に合致しているか、千葉県の福祉街づくり条例にあってるか、オリエンタルランドとディズニー両者の基準に適合しているか。(p.135)
東京ディズニーシー誕生の背景には様々な苦労があったみたいですが、ゲストの安全のためにここまでしてくれてるとは驚きです!
ミラコスタのガリオン船の重さは2トン超え!?
ホテルミラコスタといえば、唯一パークの中にあり、閉園後もパークの様子を見ることができる、超人気のディズニーホテルです。
ミラコスタのロビーの中央には、船(ガリオン船)のオブジェがずどーんと置かれています。なんとこの船・・・
当初あの船の重さは800キログラムと聞いていたのだが、のちに「1200キログラムになってしまった」と連絡が来た。(中略)最終的に届けられたガリオン船は、補強材も入れると2トンを超えていた(p,141)
ガリオン船はカナダ製の鋳物でできているようだが、重量が”800キログラム→1200キログラム→1600キログラム→2トン以上”と、最終的には2倍以上の重量になってしまったのだとか。
床の補強工事に苦労したというが、最終的には3トンもの荷重に耐えられるものにしたのだという。なんともスケールの大きい裏話ですね!
センター・オブ・ジ・アースは”レースカー”と”空母”でできてた!?
センター・オブ・ジ・アースは、東京ディズニーシーにある絶叫系のアトラクションです。パーク内でも、トップの人気を誇ります。
このアトラクションは日本にしかないのですが、ものすごい先端技術が取り入れられているんだとか!?
動力であるモーターも桁外れに大きく、F1などのレースカーと同等のパワーを持っている。また、そのシステムはビークルごとに搭載されたオンボードコンピュータによって自動制御されている。(中略)摩擦係数を計算した結果、路面には航空母艦の甲板に使われているものとまったく同じ素材を塗装した。(p,143)
まさに、日本技術の集大成!!
ビークルを開発したのは日本を代表する重工メーカーらしいが、レースカー並のパワーを持っていることにはさらに驚きです。
しかも、路面には空母の甲板に使われているものとまったく同じ素材が塗装されているとは。。。調べてみると「ノンスキッド処理」という塗装方法が出てきたから、これですかね?
イクスピアリの設計は「ポール・マー」
イクスピアリといえば、舞浜駅を出てすぐのところにある商業施設です。映画館やレストラン、アパレルショップなどお店が充実しています!
イクスピアリの開発には非常に多く苦労していたようですね。。。
オリエンタルランド自身が考える舞浜開発のマスタープランは、ディズニー・ハリウッド・マジックが提案されていたころから策定に取りかかっていた。だが、納得のいくパートナーにはなかなか出会えずにいた。舞浜地区に興味を示す設計事務所や建築家はたくさんいて、国内外から17種類もの提案が寄せられていた。(p,162)
そんな時の1991年の夏に出会ったのが、台湾系のアメリカ人「ポール・マーさん」だという。彼は、ハワイ島のヒルトン・ワイコロア・ビレッジの開発も手がけた方で、イクスピアリの開発にも携わることとなったという。
ちなみに、イクスピアリの名前の語源はイクスペリエンス(体験)とペルシャ神話に出てくる美の妖精ピアリから来ているらしいです。
アンバサダーホテルの設計は「ロバート・スターン」
東京ディズニーリゾートにあるアンバサダーホテルは、日本初のディズニーブランドのホテルです。
どちらのパークからも少し遠いですが、キャラクタールームを積極的に導入していたり、ここでしか味わえない体験も多いです!そんなホテルの設計者に関わる記述がありました。
イクスピアリに隣接するディズニーアンバサダーホテルは、世界的に有名な建築家ロバート・スターンさんのデザインによるものである。(p,182)
当初は、イクスピアリのようにディズニーの要素を抜いて開発する案もあったようだが、結果的にはディズニーの要素をふんだんに使ったホテルとなりましたね。
またロバート・スターンは、海外のディズニーホテルの設計にも関わっている人みたいです。アールデコを基調としたデザインで、1930年代のアメリカを感じることができて素敵なホテルですよね!
前半はこちらをチェック!
スプラッシュ・マウンテンの製作秘話が面白いですよ!ぼくのオススメの買い方!
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ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。ぼくもお世話になっています!!在庫は激しく変動するので、タイミングが合えば、破格に出会えるかもしれません。
まとめ
東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランド誕生の歴史から、東京ディズニーシーの誕生秘話まで、非常にディープなことが書かれていました。実際にその場に居合わせた本人が書いているため、非常にリアリティのある感動的な内容にも仕上がっています。
会長自らが書き記しているためか、こんなこと公開しちゃっても大丈夫なの!?という情報が多く見られるレアな資料です。
他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!
東京ディズニーリゾートが大好きで、その歴史や秘密を探りたい人は是非読むべき本だと思いました。ご参考に!
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