【ディズニーの本】『夢を喰らう 大テーマパーク騒動記』を読んでみた!

【ディズニーの本】『夢を喰らう 大テーマパーク騒動記』を読んでみた!
こんにちは。ぼくです。

今回は『夢を喰らう 大テーマパーク騒動記』を購入したので、読みたいと思います。

かなり昔に発売された本ですが、ディズニーマニアの方には必見の本ですよ!

どんな本なの?


夢を喰らう―大テーマパーク騒動記

書いた人:本所次郎 (小説家) 

ざっくり内容:ディズニーランドに似た会社が主役の小説 


この本は、1999年に徳間書店より出版されました。著者は、『本所次郎』氏です。彼は小説家で、主に企業・経済小説やノンフィクションを書いているそうです。

ゆえに、本書も小説です。テーマパークの舞台は『東京デージーランド』で、運営会社は『株式会社ドリームランド』です。土地の問題や後継者問題など、テーマパークの舞台裏で起こった物語が描かれています。

東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドと境遇が極めて似ていますが、著者は最後に、このように記載しています。

この作品はフィクションであり、実在の企業、団体等とは一切関係ないが、1つのテーマにそって長期間の取材を進め・・・
(中略)
また、この作品はエンターテイメントに主眼を置いたものであり、その他の面で筆者の意図するものは何もない。(p,354)

フィクションと分かっていながらも、オリエンタルランドの境遇と重ねてしまいます・・・ストーリも非常に素晴らしいので、小説としても読み飽きません。

内容を信じるか信じないかは、読み手次第ですが、濃密な内容に仕上がっていました。

どこで買ったの?


ぼくは、BookoffOnlineで購入しました。

数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、200円で買うことができました!!


Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。

たまに安く売っているので、こまめにチェックしましょう!

どんな構成なの?


夢を喰らう―大テーマパーク騒動記


下記のような9章で構成されており、363ページあります。

小説なので、文章だけです。

  1. たかり
  2. 社長失格
  3. 確執の再現
  4. 横ヤリを断つ
  5. 隠し玉
  6. 両天びん工作
  7. 「知事念書」の発覚
  8. 変造
  9. 利権プロジェクトX

300ページを超える超大作ですが、非常に読みやすく仕上がってました。

気になった内容は?

登場人物の推測


登場人物と実在人物を、ぼくなりに予想してみたいと思います。あくまで予想です!

  • 岡野達彦 ・・・?
  • 山口陽子 ・・・?
  • 藤田寅太郎・・・藤生実太郎(オリエンタルランド元専務)
  • 川本千秋 ・・・川崎千春 (京成電鉄元社長)
  • 高垣正人 ・・・高橋政知 (オリエンタルランド元会長)
  • 矢沢善吉 ・・・丹沢善利 (朝日土地興業元社長)
  • 井戸英俊 ・・・江戸英雄 (三井不動産元会長)
  • 森田光夫 ・・・森光明  (オリエンタルランド元社長)
  • 加治宏二 ・・・加藤康三 (オリエンタルランド元社長)
  • 三神敏  ・・・加賀見俊夫(オリエンタルランド現会長)
  • 川北輝一 ・・・川上紀一 (元千葉県知事)
  • 壺田進  ・・・坪井東  (三井不動産元社長)
  • 数納武一 ・・・友納武人 (元千葉県知事)
  • 沢田毅  ・・・沼田武  (元千葉県知事)

こんな感じですかね?

ジェットコースターで心臓発作


小説の冒頭は、こんなショッキングな出来事から始まります。

ジェットコースターに乗った初老の婦人が、心臓発作で死亡した。(p,6)

確かに、東京ディズニーランドのスペースマウンテンでは、心臓発作で死亡したという都市伝説があります。まぁこれは、小説ですからね!

知事の「念書事件」


小説にも、知事の「念書事件」が出てきました。

これは、千葉県でも実際にあったみたいですね。登場人物も似ていました。

名刺には<株式会社サンポール 代表取締役 深田剛>とあり、会社の所在地は新有楽町ビル。(p,182)

実際の念書事件には、不動産会社「ニッタン」の深井鉄夫氏が関わっているそうです。ニッタン・・・サンポール・・・。三井不動産も絡んでいたとか??

パークの近くに複合都市!?


舞浜の開発について、こんな気になる記述がありました。

埋立地はデージーランドに隣接する沖合、60万坪である事。埋め立てはゴミの最終処分場として行い、ドリームランドの知恵も借りて10年がかりで複合都市を建設する(p,326)

これは、松坂不動産(三井不動産?)がやろうとしていた事です。詳細は・・・

「仮りの名前ですが、われわれはカルチャーランド、文化の島と呼んでいます。メインは国際会議場を中心にしたコンベンション・センターです。そこにはオペラの公演も可能なコンサートホール、歌舞伎や能といった古典芸能の舞台、そして寄せ、あるいは映画館、また美術館をつくり、常時、絵画、陶芸教室などを開く芸術家村の併設も予定しています。要するに世界と日本の文化を一堂に集め、いつでも誰もが楽しめる施設をつくりたいのです。もちろんこれに付随して、さまざまな料金体系の宿泊施設もつくります」(p,342)

さらに・・・

地下鉄都営新宿線の瑞江駅を起点に旧江戸川沿いに南下させ、地下鉄東西線の浦安駅へ繋ぎ、さらに延長させてJR舞浜駅。そしてデージーランド横を迂回させてカルチャーランドに至る経路などどうですか。総延長およそ8キロメートルです。(p,345)

こんな計画も語ってました。実現したら、交通は便利だったかもしれないですね!あくまで小説の話ですが!

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まとめ

テーマパークの壮絶な舞台裏を描いた、小説でした。

関係者への取材も行っているということで、非常にオリエンタルランドの境遇に似たテーマパークの小説に仕上がっていました。

あくまで小説なので、物語の真偽はわかりません。しかし、読み物として非常に面白いので、一読をおすすめします!


他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!

比較的新しい本なので手に入れやすいです。

たまに中古品が安く出品されているみたいなので、こまめにチェックしましょう!

     
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