今回は『TDL(東京ディズニーランド)大成功の真相 ディズニーランド日本上陸記』を購入したので、読みたいと思います。
少し昔に発売された本ですが、ディズニーマニアにはたまらない本ですよ!
どんな本なの?
書いた人:ダグラス・リップ(ウォルト・ディズニー・プロダクションズの人)
ざっくり内容:アメリカ側から見たパークができるまで
この本は、1994年にNTT出版より出版されました。アメリカ人の『ダグラス・リップ』氏の経験が日本語に翻訳されています。ざっくり内容:アメリカ側から見たパークができるまで
彼は日本に留学後、ウォルト・ディズニープロダクションズに入り、東京ディズニーランド計画に人事トレーニング関係の責任者として携わったレジェンドです。
ちなみに、こんな教育系の本も出版されています!
東京ディズニーランドができるまでの、いろんな経験やエピソードが紹介されている、非常に興味深い本です。
日本人の携わった人が本を書いていることはよくありますが、この本はディズニー社(アメリカ人)の視点から書かれているので、新しい発見があります。
珍しい情報も含まれているので、レアな書籍かもしれませんね!
どこで買ったの?
ぼくは、Amazonマーケットプレイスで購入しました。
数年前に手に入れたのですが、タイミングよく中古の在庫があり、374円で買うことができました!!
Amazonは、在庫が豊富なのでオススメです!楽天市場やYahooショッピングでも、たまに値段の安い中古品が出品されていることもあります。
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本の構成は?
下記のような8章から構成されており、254ページあります。
文章が中心ですが、非常に濃厚な内容です。
- ミッキーマウスの上陸計画
- 「ジャパニーズ」との出会い
- わがままなアメリカ人vs杓子定規な日本人
- ミステリアスな人材募集
- 資金不足なら時間を節約しろ!
- 大成功への一大試練、非常口物語
- 酒、弁当、モデルガン、そしてイメージの無断使用
- 大成功への鍵
章のネーミングのユニークですし、他の本で読んだことのないような珍しい内容が書かれています。
気になった内容は?
今回は、後半の気になった内容をピックアップ!!
ディズニーは夢を壊すようなことはしません!そう思っていましたが、本書では普通にぬいぐるみと認めていました。
キャラクターをぬいぐるみと認めてますね!まぁ、ビジネス書ですから。。。
でも、苦労も多いんですね!
「非常口」のといえば、走っている人が描かれていて緑色に光っているあのサインです。
不具合があったときに対応できるように、アトラクションにももちろん使われています。
ボートに乗って海賊の世界を体感するアトラクション、カリブの海賊でもそんな非常口にまつわる事件があったみたいです。
こんな感じに、浦安の消防署から指摘を受けて、苦難したエピソードがあるみたいです。
結局、解決には数ヶ月かかったようですね。しかも、開園しても一部の非常口の表示をめぐって交渉が続いてたそうな!
今の「非常口」の姿は、あらゆる問題が解決された状態なんですかね!?
非常口に続き、火災の際に水をまく、スプリンクラーについての事件もあったと言います。
現場担当のアメリカ人は、違和感を覚えます。
黒い天井に、白いスプリンクラー!それは目立ちますよね!
当時の会話が記されてました。
そのスプリンクラーは、パークがオープンして3年後にやっと黒く塗り替えられたそうです。
行政側の言い分はこうである。もし、園内の鉄道に駅を造って、それによってゲストが別の場所に移動するならば、それは公共交通とみなされると言うのである。公共交通ならばこれはユン油商の認可なしに運行はできない。そして、それには大変な時間とエネルギーを必要とする。(p,194)
そんな理由で、幻の駅となってしまったのである。
パークのポップコーンといえば、今では欠かせない存在ですよね!
豊富なフレーバーや、可愛いポップコーンバケット。インスタ映えもするので、大人気です!
しかし、そのポップコーン、初めの頃はあまり期待されていなかったみたいですね。
今では、稼ぎ頭のような存在なので、考えられないですね!!
加えて、伝統的な日本食のサービスも問題になったと言います。
はじめは、和食を提供するつもりがなかったんですね。確かに、アメリカのディズニーランドに和食はないですもんね。
そのようにして、れすとらん北斎は誕生したんですね!
ちなみに北斎ができる前は、幕の内弁当が別店舗で売られていたとか!?この本に書いてありました。
ご存知のように、東京ディズニーランドには、入ってすぐのところに「ワールドバザール」がある。
海外のパークは、すべてが「メインストリート」と名付けられているのに、どうして日本だけ違うのか?
その答えがありました。ちなみに、本書では「ワールドバザー」と表記されています。
ワールドショーケースとは、フロリダのエプコットにあるエリアです。世界万博のようなイメージですね!
その意見に対して、オリエンタルランドは反対したと言います。
確かに、名前のインパクトがありますもんね!文化的な違いもあると、著者は語っています。
ワールドバザールといえば、堀さんの著書に書いてある屋根に関するエピソードも興味深かったですね!
ミッキーマウスはぬいぐるみと認めた!?
ディズニーは夢を壊すようなことはしません!そう思っていましたが、本書では普通にぬいぐるみと認めていました。
御存知のように、夏など縫いぐるみの中で仕事をするキャスト・メンバーは温室の中にいるような熱暑に悩まされる。勤務時間を区切ってキャスト・メンバーの健康を管理するのも一つの方法だが、縫いぐるみそのものの通気性をよくしたりといった改良はできないものだろうか。まず、ディズニーは中で水が循環する水冷式の縫いぐるみを開発した。
しかし、キャスと・メンバーからの意見に基づき実験を繰り返し、結局は水冷式から通気性が抜群な特別な素材を使用した縫いぐるみを開発したのである。(p,168)
キャラクターをぬいぐるみと認めてますね!まぁ、ビジネス書ですから。。。
でも、苦労も多いんですね!
カリブの海賊の非常口事件
「非常口」のといえば、走っている人が描かれていて緑色に光っているあのサインです。
不具合があったときに対応できるように、アトラクションにももちろん使われています。
ボートに乗って海賊の世界を体感するアトラクション、カリブの海賊でもそんな非常口にまつわる事件があったみたいです。
最初の部分に真っ暗闇の館内でいきなりジェットコースターのようにボートが急降下する場面がある。
問題はこうした闇の中に「非常口」のサインをつけるように指示されたのである。想像していただきたい。もし、闇の中での恐怖を楽しむアトラクションで、その見せ場の向こうに非常口のライトや火災報知器の赤々としたライトが光っていたらゲストがどう思うかを。(p,178)
こんな感じに、浦安の消防署から指摘を受けて、苦難したエピソードがあるみたいです。
消防署は断固として譲らない。そしてもちろん我々もはっきりノーと言った。お互い平行線のまま、一切譲ろうとしなかったんだ。(p,179)
消防署は、カリブの海賊のように人気があって大人数押しかけるアトラクションには、特に大きな非常口のサインを取りつけなければならないという。そこで、我々は多くの人がやってはくるが、乗物に乗れるゲストの数は限られているので、一度に何千人もの人が館内に入るのではないと説明したのだが、最初のうちはなかなか首を縦に振らなかった(p,181)
結局、解決には数ヶ月かかったようですね。しかも、開園しても一部の非常口の表示をめぐって交渉が続いてたそうな!
今の「非常口」の姿は、あらゆる問題が解決された状態なんですかね!?
カリブの海賊のスプリンクラー事件
非常口に続き、火災の際に水をまく、スプリンクラーについての事件もあったと言います。
現場担当のアメリカ人は、違和感を覚えます。
真っ黒に塗られた天井のところどころに白く塗られたスプリンクラーのカバーがあることに気づいた(p,185)
黒い天井に、白いスプリンクラー!それは目立ちますよね!
当時の会話が記されてました。
「ありゃいったい何なんだ」
スティーブは部下に問い質す。
「スプリンクラーですよ」
「そんなことはわかっている。でも何でわざわざ白く塗ってあるんだ。あれじゃせっかく天井を黒くしても意味がないじゃないか」
「でも、だめなんです。それができないんです」
「なぜできないんだ」
「日本側がどうしても白くしなければだめだっていうんです」
「だって君。スプリンクラーだぜ。水が出ればいいんだろうが水が出れば。どうして黒く塗れないんだ」(p,185,186)
そのスプリンクラーは、パークがオープンして3年後にやっと黒く塗り替えられたそうです。
ウエスタンリバー鉄道の幻の駅
ウエスタンリバー鉄道といえば、老若男女問わずに人気がある、蒸気機関車のアトラクションです。
カリフォルニアやフロリダ、パリ、香港にも同じアトラクションがありますが、日本のものと明らかに違う部分があります。
それは、海外のものには駅が複数あるのに対して、日本には駅が1つしか存在しないということです。そのため、移動手段としては使えません。
計画段階では他の駅を作ろうとしたが、できなかったんだと言っています。その理由が具体的に解説されていました。
行政側の言い分はこうである。もし、園内の鉄道に駅を造って、それによってゲストが別の場所に移動するならば、それは公共交通とみなされると言うのである。公共交通ならばこれはユン油商の認可なしに運行はできない。そして、それには大変な時間とエネルギーを必要とする。(p,194)
そんな理由で、幻の駅となってしまったのである。
ポップコーンや日本食はなかったかも!?
パークのポップコーンといえば、今では欠かせない存在ですよね!
豊富なフレーバーや、可愛いポップコーンバケット。インスタ映えもするので、大人気です!
しかし、そのポップコーン、初めの頃はあまり期待されていなかったみたいですね。
開園の前、オリエンタルランドの担当者はポップコーンは日本ではあまり売れないだろうとアメリカ人に言った。そこで、ポップコーン売場は最小台数にした。しかし、開園後ポップコーンはスナックのなかで最もよい売れ行き。たちまちアチことに売場を増やすことにした。(p,209)
今では、稼ぎ頭のような存在なので、考えられないですね!!
加えて、伝統的な日本食のサービスも問題になったと言います。
ディズニーがテーマパークであるという特徴から、そうした日本食専用のレストランが東京ディズニーランドのイメージに合致するかどうかアメリカ側は疑問に思った。(中略)何度か討論の末、開園後の様子をみて再検討しようということになった(p,209)
はじめは、和食を提供するつもりがなかったんですね。確かに、アメリカのディズニーランドに和食はないですもんね。
結局開園した後になって、お年寄りからの苦情が幾つもきて、ワールド・バザールの二階に日本食レストランを加えることになった。ある意味でこれはワールド・バザールのテーマに沿った判断だった(p,209)
そのようにして、れすとらん北斎は誕生したんですね!
ちなみに北斎ができる前は、幕の内弁当が別店舗で売られていたとか!?この本に書いてありました。
なぜ日本にはメインストリートがないのか?
ご存知のように、東京ディズニーランドには、入ってすぐのところに「ワールドバザール」がある。
海外のパークは、すべてが「メインストリート」と名付けられているのに、どうして日本だけ違うのか?
その答えがありました。ちなみに、本書では「ワールドバザー」と表記されています。
ワールドショーケースの概念を、東京ディズニーランドの入り口から続くメインストリートに持ち込んではと思ったのである。すなわち、ビクトリア調の建築やインドのセクション、あるいはベネツィアの豪華なマンションなどを導入して、ワールドバザーを造ろうとしたのである。(p,232)
ワールドショーケースとは、フロリダのエプコットにあるエリアです。世界万博のようなイメージですね!
その意見に対して、オリエンタルランドは反対したと言います。
彼らはアメリカにあるものをそのまま持ってきたいと主張した。そこで、ワールドバザーという名前をメインストリートに戻そうとしたが、それはそのままワールドバザーにしておいてほしいと要請された。(p,232)
確かに、名前のインパクトがありますもんね!文化的な違いもあると、著者は語っています。
ワールドバザールといえば、堀さんの著書に書いてある屋根に関するエピソードも興味深かったですね!
前半はこちらをチェック!
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ディズニー関連の本やCD、DVDもなぜか破格で出品されていることが多いです。
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まとめ
東京ディズニーランドができるまでの経験やエピソードを、ディズニー社(アメリカ人)側の視点で書かれた本でした。アメリカのパークを熟知しているために、日本のこんなところが違う!と比較しながら語られていたので、非常に興味深い内容でした。
他にも読んでみたので、ぜひ参考にしてください!
内容もかなり濃密で、読み応えがありました。気になる方は一読をお勧めします!!
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